カ行
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かいば
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飼葉
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馬(競走馬)の食糧のことで、主に燕麦のことだが、青草、乾草、にんじんなど添加物を含めて「カイバ」といっている。
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かえしうま
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返し馬
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レースの始まる前にパドックから馬場にでてきた馬が発走までの10〜20分ぐらいの時間に軽いウォーミングアップを行う。このことを「返し馬」というがダクからキャンターに移るときの脚捌きや、動きで状態の良し悪しを見極めている人もいるが馬によって返し馬の強弱は異なり気性の激しい馬などはほとんど返し馬をせずに、馬場の隅ででじっと発走を待ち、落ち着かせることに専念している馬もいる。このように返し馬で速く駆けていれば好調と決めつけられず、気合のない馬などに競走意識を持たせるための準備運動と考えたい。
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ガサ
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馬格のことで{ガサがある(ない)」という使われ方をしている。当然大きな馬のことをガサがあると言うわけで、嵩(かさ)という言葉がなまったのかも知れない。また、ガタイという言葉と同じ意味で使っているが、厩舎独特の言い方である。
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かしふく
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貸服
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日本中央競馬会が一時的に貸す勝負服のこと。色は帽色(枠番)と同じ色が基調となっている。
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かすげ
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粕毛
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一般に暗灰色であるが白い刺し毛が混じっている毛色のこと。つまり、頭部、四肢の下部および長毛(たてがみなど)は原毛色であるが、その他の部分に白色毛が混じっているものである。原毛色の違いによって栗粕毛、鹿粕毛、青粕毛などと区別されている。
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かたいきん
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過怠金
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騎手、調教師、馬主、厩務員などが競馬施行規定に違反した場合に徴収される制裁金で金額は違反行為の程度や事情によって異なり、最高10万円までとなっている。
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かたくち
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硬口
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騎乗者の意志を馬に伝えるひとつがハミだが、そのハミの操縦に抵抗したり、ハミを通して伝える騎乗者の命令に従順でない馬を硬口という。「口の硬い馬」、「ハミがかりの悪い馬」と言うのも同じで、調教やレースで騎乗者の意に反して頭を上げたり、引っかかったりする馬のこと。
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カベ
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レース後の騎手の話の中に「直線入り口でカベになって・・・」などと使われるように、自分の進路の前に馬が並んでいるため出て行くコースのない時にカベになると言っている。脚を余して負けたときなどによく使われる言葉。
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からうま
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カラ馬
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レース中に騎手が落馬して、騎手を乗せずに走っている馬のこと。
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かりさく
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仮柵
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芝コースにおいて芝の保護のために設けられる柵のことで、内ラチから5メートルとか10メートルとか一定の距離におかれる。
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ガレる
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馬体が細くなったり、毛艶がさえなかったりして元気のない状態のこと。
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かわりみ
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変わり身
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休養明けやレース間隔を開けた後一度レースを使ったことによって、状態がはっきり良くなり次のレースで好走した(レースぶりが変わる)ときに「変わり身を見せた」という。
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かんい
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管囲
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体高、胸囲とともに、馬の大きさ(馬格)を測る基準のひとつで、前脚の膝と球節の中間の周囲のこと。平均18〜20センチが普通。測尺の際は通常左前脚を測る。
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がんこう
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雁行
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先行馬が先を争って数頭並んで走っているようなときに「雁行している」という。
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カンカン
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負担重量のこと。負担重量とは帽子、鞭を除いて騎手をはじめ馬の装具など競走馬の上に乗るほとんどの目方のこと。
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カンパイ
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スタートのやり直しのこと。外人スターターが発走やり直しの時「カムバック」と言ったのを聞き間違えてカンバイ、それが転じてカンパイになったと言われている。
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かんよきんし
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関与禁止
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競馬施行規程第120条に規定されている馬主、調教師、騎手、調教助手、騎手候補生、厩務員に対する処罰の一種。この処分を受けると、一切競馬に関係できなくなる。
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きざ
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騎坐
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騎手が馬上で正しくバランスを維持するために両膝で締め付けるように乗っている。この膝のことを騎坐と言う。鐙に頼らず騎坐だけで乗れるようになれば達者な騎手といえる。
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きそひんば
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基礎牝馬
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同じ牝系に属する馬のグループを「ファミリー」と呼ぶが、多くの優れた馬を送り出したファミリーの基礎ともいうべき役割を果たした馬を基礎牝馬という。
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きはた
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黄旗
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時計旗といわれるもので、ゲートの5メートル前にあるスタートラインの内側にこの黄旗を持った係員がいる。発馬後先頭馬の通過と同時に旗は振りおろされ、それを見た計測係がストップウオッチを押してそのレースのタイムが計測される。
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きゃくしつ
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脚質
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レースでの走り方。大きく分けて馬群の先頭を走る「逃げ」、先頭から3〜4番手に位置取る「先行」、中団からスパートのタイミングをうかがう「差し」、後方に位置取って直線勝負にかける「追い込み」の4種類がある。また、これらのすべてをこなせる脚質を「自在」ともいう。
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キャンター・ギャロップ
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ともに駆歩のことだが、緩い駆歩をキャンターといい、襲歩または競争駆歩と呼ばれる速い駆歩をギャロップと呼んでいる。
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きゅうむいん
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厩務員
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厩舎で馬の世話をする人。トレーニングセンター場長の承認の上で、調教師との間に雇用契約を結んでいる。原則として1人あたり2頭の持ち馬の一切の面倒をみている。現在、厩務員になるには、競馬学校の厩務課程(6カ月)を終了した上で、厩務員試験に合格しなければならない。
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くちとり
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口取り
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優勝の記念撮影時に、はみと騎手の手綱をつなぐリング状の金具に、もう一つ別の綱をつけて馬の口を取ること。また、ゲート内に誘導したり、暴れそうにな馬を抑えたりする時も口を取るので、そのことを口取りということもある。
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クラシック
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牡馬・牝馬による皐月賞、日本ダービー、菊花賞と、牝馬だけによる桜花賞、オークスの5レースの総称。これらはいずれも古い伝統をもつ4歳馬だけの競走で、イギリスのレース体系にならって創設された。すべての馬にとって一生に一度しか出走できないことからも、重みのあるレースといえる。
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けいしゅ
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軽種
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馬の分類で軽種といわれるのは、軽快で競走馬や乗馬に適したもので、サラブレッド、アラブ、アングロアラブ、サラブレッド系種、アラブ系種の5種類。
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けいじんたいえん
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繋靱帯炎
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屈腱炎などと同じで競走馬にとって負担のかかる前肢に起こりやすい疾病。俗に「ナカスジ」と言われるもので、なかなか治りづらく、肥厚したりして競走馬としてだめになることもある。
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けいは
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鶏跛
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「とりあし」といわれるもので、鶏の歩くときによく似た歩様。後肢が地面をはなれるとき、けいれん状に急激に飛節をあげる状態。並足(普通に歩いてとき)で顕著にあらわれ、見た目はビッコのようだが競争能力に全く関係ないので、気にすることはない。
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コズミ
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筋肉痛や筋炎のこと。「コズんでいる」というのは、動きがスムーズでなく歩行がぎこちない状態。
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こば
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古馬
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一般には3、4歳馬に対し5歳以上の馬のことをいう。「ふるうま」ともいう。
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